痛みがあるとき温めればいいのか?冷やせばいいのか?|神戸市西区・明石市でパーソナルケアならアサダ接骨院・鍼灸院

お知らせ・ブログ

お知らせ・ブログ

お知らせ・ブログBlog

2025/05/30
院長ブログ
痛みがあるとき温めればいいのか?冷やせばいいのか?

中高年に多く見られる肩こり・ひざ痛・腰痛といった体の痛みに対して、温めるべきか?冷やすべきか?という疑問は非常に一般的です。


結論から言えば、その痛みの原因や状態によって対処法が異なります。 まず理解しておきたいのは、冷やすことは炎症や腫れを抑える目的であり、温めることは血流を良くして筋肉をやわらかくする目的であることです。 

痛みには大きく分けて2つのタイプがあり、1つ目は急性の痛みで、ケガ・捻挫・ぎっくり腰などがこれに該当し、炎症が起きている状態です。
熱感・腫れ・鋭い痛みが急性の痛みの特徴です。


 2つ目は、慢性の痛みです。肩こり・慢性腰痛・関節のこわばりなどが該当し、血行不良や筋肉の緊張が原因で、鈍い痛み・だるさ・こり感が慢性の痛みの特徴です。 多くの人が悩みとして抱えている中高年の肩こりは、長時間のデスクワークや姿勢の悪さ、加齢による筋力低下が原因であることが多く、慢性的な血流不良が背景にあるため、温めるのが効果的です。温めることで筋肉がほぐれ、血行が改善され、こりや痛みがやわらぎます。

蒸しタオルやカイロ、入浴などがおすすめです。 高齢者の多くが悩んでいるひざの痛みは、変形性膝関節症など、関節の老化に伴う慢性的な痛みであることが多いです。この場合も、冷えやこわばりが症状を悪化させるため、温める方が有効と言えます。特に寒い季節には、ひざを冷やさないようにすることが重要です。

また、腰痛には、ぎっくり腰のような急性の腰痛と、慢性的な慢性腰痛があります。 急性の場合は、炎症が起きていることが多いため、冷やすことが第一選択になります。
痛みが出た初日から2〜3日は冷やすようにし、炎症が落ち着いてから徐々に温めに切り替えます。


一方、長年続く慢性腰痛は、血行不良や筋肉の緊張が原因であるため、温める方が適しています。入浴や温熱シートなどで腰周りをじんわり温めることで、筋肉が緩み、動きやすくなります。

 温める・冷やすの見極め方のポイントは、痛む部分が腫れている・熱を持っている場合は冷やす、そして、鈍い痛みが長く続いている場合は温めることです。 
温める方法は、38~40℃のぬるめのお風呂に15~20分入浴する、蒸しタオルを当てる、使い捨てカイロや温熱シートを使うなどがおすすめです。


冷やす方法は、氷や保冷剤をタオルで包み、10~15分ほど患部に当てる方法がおすすめです。
また、直接肌に当てるのは凍傷の恐れがあるため、避けましょう 慢性の痛みには温める、急性の炎症には冷やすという基本原則を覚えておくと良いでしょう。温めることで血流が良くなり、筋肉がほぐれ、痛みの緩和が期待できます。

一方で、急なケガや炎症を伴う痛みには冷却が有効です。
ただし、症状が長く続く、日常生活に支障があるといった場合には、自己判断に頼らず、整形外科などの専門医に相談することをおすすめします。